小学生女子サッカーのU―12(6年生以下)関西代表メンバー20人に、日高地方から唯一、サザンクロスのFW長坂彩音選手(岩代小6年)が選ばれた。身長163㌢の恵まれた体格で、男子にも当たり負けしない体の強さと大人並みのキック力が持ち味で、サザンクロスでは1、2を争う点取り屋。25日には男子選抜と対戦することになっており、「得点を決めてきたい」と闘志を燃やしている。
 関西の有望な女子選手を発掘しようと、ことしが初めての取り組み。各府県のトレセン代表メンバーが参加して行われた選考会で、動きの良かった20人を選出した。県内から選ばれたのは長坂選手を含めて2人だけ。24日に大阪J―GREEN堺での練習会に参加し、25日は男子の各府県トレセン代表チームが参加して行っている関西トレセンリーグに特別参加し、京都府の下鳥羽グラウンドで兵庫県と京都府の選抜チームと対戦する。
 小学1年からサッカーを始めた長坂さんは、4年ごろからFWとしてメキメキ上達。サザンクロスでは唯一の女子選手ながら、男子にも負けないフィジカルの強さを生かし、ドリブルで突破してゴールを決められるストライカー。キック力はチームトップクラス、スピードも兼ね備えている。「得点を決めたときが一番楽しい」とFWの魅力にハマっており、これからは「フェイントとかもっと個人技を磨きたい」と常に向上心も。関西選抜では「監督の目を引くプレーをして、ゴールも決めたい」とこぶしを握る。憧れの選手はなでしこジャパンの川村優理選手。「将来はなでしこジャパンに選ばれるのが夢。中学でも男子のクラブチームに入って頑張りたい」と張り切っている。
 サザンクロスの西川和人監督は「決定力があり、守備でも一生懸命できる、日本代表の岡崎慎司のような選手。関西トップ選手が集まるのでいいところを吸収して、とにかく楽しんでやってきてほしい」とエールを送っている。