ことし5月から9月末までに熱中症で救急搬送されたのは全国で5万5852人。このうち65歳以上の高齢者が50・2%を占め、平成20年の調査開始以来初めて半数を超えたという。消防庁の発表によると、搬送者数は都道府県別で東京がトップ。人口10万人当たりでは和歌山が最も多かった。朝晩の冷え込みが厳しく、秋が深まるなかだが、来夏へ向けて注意し、参考にしてほしい。
 さて、警察・消防を主とする担当になって5カ月余り。2カ月前から印南町も担当している。当然どちらかが片手間というわけではなく、2人前とはいかないが、どちらも一人前の仕事ができるよう、なるべく時間の限り車を走らせる毎日。まだまだ慣れず至らない点は多々あると思うが、いまさらながら、あらためて「よろしくお願いします」。
 以前、事件・事故の記事について、他社の記者と軽い議論になったことがある。きっかけは内容ではなく読者に伝える意義的な部分の考えが合わなかったためで、筆者は「警鐘・啓発のため」、相手は「興味・関心のため」。結局、どちらも引かず、互いの会社の方針を確認することもしなかったため、言ってみれば「ただの言い合い」になってしまって終わった。
 警察・消防の担当を引き継ぐとき、先輩記者にもらったアドバイスは「とにかく現場へ行くことが大事」。担当に関係なく言えるだろうが、現場で見聞きしないと理解できないことが多く、少し意味がわかってきた気がしている。事件・事故のニュースに読者の興味・関心が高いのは事実だろう。早く、正確に伝え、同様の記事が減るよう警鐘・啓発になればと思う。       (笑)