犯罪や交通事故の抑止力強化を目指し、御坊市は今月下旬にも、防犯カメラを新たに4基設置する。昨年度から2カ年にわたって取り組んできており、すでに6基を設置済みで、今回で合わせて10基に増やして事業を完了する。昼間はもちろん、夜間でも鮮明に映る高性能カメラで、交通量の多い国道や幹線道路を中心に監視の目を増やし、安全安心のまちづくりにつなげていきたい考えだ。
 全国的に子どもを狙った犯罪などが目立っており、抑止力と事件の早期解決に防犯カメラの有効性が実証されている中、御坊市では26、27年度で設置を計画。御坊署のアドバイスを受けて設置場所を選定し、26年度はオークワロマンシティ前の国道42号、湯川町小松原の天理教湯川分教会前県道、湯川中学校北側交差点、紀陽銀行御坊支店前県道、島会館前の18㍍道路、JR御坊駅前の6カ所に設置した。
 本年度新たに取り付けるのは、天田橋北詰めの国道42号、名田町の和高専前国道42号交差点、御坊大橋西詰め県道交差点、御坊インター前の4カ所。いずれも交通量が多い場所を選んだ。設置工事は今月下旬から数日間で実施することにしている。事業費は約400万円。
 昼間はカラー映像で、夜間は白黒になるが、くっきりと映るという。常に録画しており、最大で1週間分を記録できる。万が一の事件や事故が起これば警察に提出して捜査に協力する。市担当課では「防犯カメラを設置することで、住民の防犯意識を高めることと犯罪や交通事故の抑止力強化につなげ、一層の安全安心のまちづくりに努めていきたい」と話している。