2015紀の国わかやま国体ソフトテニス競技会の成年男子決勝が28日に白浜町テニスコートで開かれ、成年男子で御坊市湯川町財部出身、和歌山市在住の塩嵜弘騎選手(28)=和歌山県庁=がメンバー入りしている県代表が見事、14年ぶり2回目となる優勝に輝いた。塩嵜選手はチームの主力として活躍し、念願の国体初優勝を手にした。
 成年男子は47チームが出場し、トーナメントで熱戦。メンバーはダブルス2組、シングルス1人の合計5人。県代表は初戦島根、2回戦の栃木をいずれも3―0、3回戦で長野を2―0、準々決勝で神奈川を2―1、準決勝で奈良を2―0で破り、決勝では千葉に2―0で勝利した。
 塩嵜さんは村田匠選手(日本体育大学)とペアを組み6試合とも1番手のダブルスで出場。島根戦では4―2、栃木戦では4―1、長野戦では4―2、神奈川戦では3―4、奈良戦は4―3、千葉戦でも4―3。神奈川戦では敗れたものの、他の5試合で勝利を収めた。決勝の千葉戦では千葉チームに所属していたころの元ペアと対戦。序盤はリードしたものの、後半は相手のペースに乗せられ3―3に。その後も一進一退の攻防が繰り広げられたが、観客席からの高校生らの声援を受け、見事勝利を手にした。
 大会を振り返り「スムーズに勝てる試合もなかなか思い通りに運ぶことができなかったが、多くの方の声援のおかげで目標としていた優勝を勝ち取れてうれしいです」と感無量。玉井俊充監督は塩嵜選手について「納得できない試合もあったと思うが、気持ちで逃げず戦いに挑んだことが優勝につながった。年長者としてチームの調整にも大きく貢献してくれました」と評価している。
 塩嵜選手は湯川小学校2年生のころから湯川ジュニアでソフトテニスを始め、以降、湯川中、和歌山北高、早稲田大学でもクラブに所属。大学卒業後、和歌山に戻るまでは千葉で活躍。国体にも数回の出場経験がある。