第70回国民体育大会「2015紀の国わかやま国体」は26日、和歌山市の紀三井寺陸上競技場で総合開会式が行われ、開幕した。8000人を超える観客が見守るなか、各都道府県の選手団が堂々と入場行進。日高地方の7人を含む30市町村のランナーが集めた炬火が会場にともされた。県内開催は昭和46年以来44年ぶり2回目。10月6日まで11日間にわたり正式34競技で熱戦が繰り広げられ、日高地方でも27日から御坊市でバレーボール、日高川町でアーチェリーが始まり、印南町では自転車(ロード・レース)が行われた。
 総合開会式 オープニングプログラムのあと、天皇、皇后両陛下ご臨席の下、式典前演舞で大いに盛り上がり、式典では北から順に各都道府県の選手団が小旗やぬいぐるみを手に入場。和歌山は最後に行進し、観客からひときわ大きな歓声と拍手が起こった。仁坂吉伸知事が「郷土の代表としての誇りを胸に、思う存分躍動され、スポーツの歓喜を味わい、友情の絆を育んでほしい」と開会を宣言。県内30市町村の子どもたちが集火したトーチの炬火を、体操元日本代表選手の田中理恵さん、黒潮国体で最終炬火ランナーを務めた高橋恭代さんがつなぎ、セーリングの中野翔太選手が炬火台に点火した。カヌーの阪本直也選手とフェンシングの西岡詩穂選手が「練習の成果を十分に発揮し、全力で競技することを誓います」と宣誓した。
 バレーボール少年女子 午前9時から御坊市民文化会館で開会式が行われ、全24チームの選手288人や関係者が出席。市内保育園児が道成寺を表現した踊りやきいちゃんダンスで盛り上げた。柏木征夫市長は「練習の成果を存分に発揮し、御坊でプレーしたことを思い出にしてほしい」と歓迎のあいさつ。和歌山代表・信愛の木野光莉選手が選手宣誓を行い、4日間の熱戦の火ぶたを切った。競技は市立体育館と日高高校体育館で開幕。初日は1回戦8試合が行われ、日高地方の3選手がメンバー入りの信愛は市立体育館での第2試合で香川県と対戦し、2―0で白星発進。エースの石川真奈選手(3年、印南中出身)はけがの影響もあって出場はなかったが、リベロの小竹瑞希選手(3年、松洋中出身)レシーバーの冨山唯選手(2年、高城中出身)は第1、第2セットとも途中出場し、堅実なレシーブで勝利に貢献した。観客席は立ち見が出るほど満員で、大きな声援が飛ぶなど熱気と活気にあふれた。2日目の2回戦は第2試合で秋田県と対戦。石川選手も出場したが1―2で敗退。ベスト8入りを逃した。
 アーチェリー 日高川町南山スポーツ公園陸上競技場で開幕した。初日は予選ラウンドで、70㍍離れた的を狙って合計72射放った。選手たちは真剣な表情でしっかり的を狙い、監督らは後方からスコープで的に当たった矢を確認しながら「風がある、少し右寄りに」などアドバイスしていた。初日の和歌山の成績は、団体で成年男子と少年男子が2位、成年女子が3位で決勝トーナメント進出。個人で成年男子の古川高晴さん(近大職)が1位、成年女子で古田悠さん(近大)が2位入るなど活躍した。会場ではシシ鍋やアユの塩焼き・一夜干しなどが販売・配布され、にぎわっていた。
 自転車 印南町の清流中学校をスタートして1周15.8㌔を周回する黒潮フルーツライン特設ロード・レースコースで熱戦。成年男子は80人が8周126.4㌔、少年男子は78人が6周94.8㌔でタイムを競った。オープニングセレモニーのあと成年男子、5分後に少年男子がスタート。カーブを伴う急激な上り下りや平たんな直線での高速レースでデッドヒートを展開。両部門とも途中棄権が相次ぐなか、成年男子で県代表の窪木一茂選手(県教育庁)が3時間42分0秒で優勝した。