御坊市は10月から、日高地方のトップを切って認知症初期集中支援事業をスタートさせる。認知症を初期段階で診断し、早期の治療で症状の進行を遅らせることで、将来的には住み慣れた地域や在宅での介護につなげていく取り組み。国の講習を受講した職員2人と、認知症サポート医3人の協力で支援チームを発足させており、今後は高齢世帯等の訪問活動を展開していく。
初期集中支援事業は、認知症になっても本人の意思が尊重され、できる限り住み慣れた地域で暮らし続けていくことを目的に、認知症の人や家族に初期段階から関わる支援チームを配置し、早期診断、早期対応を実践していく取り組み。国では29年度末までに全市町村にチームを置くよう求めており、御坊市は県内でもトップクラスのスピードでチームを発足した。
認知症は、症状が進行してから相談を受けるケースがほとんどで、対応が後手に回ってしまうことが多いのが現状。そこで支援チームが中心となって各関係機関と連携して認知症が疑われる人を訪ね、早期の診断、治療につなげていくエキスパートとしての役割を担う。
チームは、市役所2階の地域包括支援センター保健師の黒田悦子さんと、介護福祉士の丸山雅史さんの職員2人。支援チームの一員となるための国が定める研修を受講した。さらに市内の認知症サポート医の池田明彦医師、中島彰一医師、村垣雅代医師の3人の協力を得て、スムーズな初期診断や治療につなげていく。初期段階で認知症が疑われる世帯を訪問するのは簡単ではないが、市の委託で高齢世帯や一人暮らし宅を訪問している在宅介護センター5事業所と情報を共有し、小さな変化も見逃さずに支援チームがすぐに訪問していく体制を整えていく。黒田さんと丸山さんは「認知症は早期診断、対応で進行を遅らせることができます。家族や周りの方々の小さな気づきが早期対応につながります。ほんの少しでもおかしいと思うことがあれば、迷わず気軽に相談してください」と呼びかけている。相談等の連絡は地域包括支援センター℡0738235851。

