26日に開幕する紀の国わかやま国体まで15日となった11日、御坊市で市民らが力を合わせ、特産スターチスを使って作るフラワーアート(ウェルカムボード)「歴史とロマンと〝希望〟あふれるまち」が完成。名田小学校でお披露目会が開かれた。
 市内で行われるバレーボール、軟式野球の各競技会場にフラワーアートを飾り、「花のまち御坊」をPRしようと、市民提案協働事業として住民からアイデアを募集し、採用された作品の一つ。名田公民館長の岡野博美さん(名田町上野)が提案した。大きさ縦1.2㍍、横2.0㍍。ドライフラワーにしたスターチスで「きいちゃん」と「虹」の絵、「ようこそごぼうへ」の言葉を描き、「御坊」の由来になった日高別院にある大イチョウ、産業を支えて今も走る紀州鉄道をデザインした。
 製作には8月から取りかかり、山本明子さん(同町楠井)をアドバイザーに、松井順子さん(同町野島)が協力。名田小の5・6年生と同町上野の「浜の宮サロン」、生産者のJA紀州青年部各メンバーが飾り付けた。完成後、お披露目会があり、岡野さんが作品への思いを説明。柏木征夫市長が「全国から来られる方をお迎えする素晴らしいフラワーアート。ありがとう、きっといい思い出になる」と述べた。この作品は、もう一つの「スタロボきいちゃん」とともに市内の各競技会場に展示される。