9月26日に開幕する紀の国わかやま国体に伴う集火式が9日にみなべ町堺漁港で行われ、町内の5小学校と南部高校で起こした6つの火が1つにまとめられた。炬火の名称は公募し、同町山内の垣内涼子さん(87)が「梅の郷未来につなぐみなべの火」と名付けた。開会式では、高城中学校2年の久保響暉君が炬火ランナーとなる。
 炬火はオリンピックの聖火に当たる国体のシンボル。紀三井寺公園陸上競技場で行われる開会式では各市町村の火が1つの火となって炬火台で燃え上がる。
 同町では5月から5小学校や南部高校で採火が行われ、舞錐(まいぎり)を使って火を起こした。その6つの火が「みなべ町の火」として1つとなった。
 集火式は夏まつりイベントと合わせて行われ、会場には大型トラックの荷台を利用して特設会場が設けられた。湯浅颯太君(南部小6年)、森口菜々子さん(岩代小6年)、山﨑ひかりさん(上南部小6年)、松井亜良汰君(高城小6年)、岩澤祐太君(清川小6年)、竹中幸一君(南部高校2年)の6人がそれぞれの火をトーチに灯し、炬火台に集めた。炬火名は、公募で集まった39点の中から「梅の郷未来につなぐみなべの火」が最優秀賞に選ばれた。名付け親の垣内さんは「みなべ町が永遠に栄え、輝き続けてほしいという思いを込めた」と話している。式では小谷芳正町長から優秀賞を獲得した5人と共に賞状が伝達された。最後には全員で国体の成功に向けた「ガンバロー」コールで締めくくった。炬火台に火を灯した森口さんは「みんなで一生懸命に火を集めた。国体の選手の皆さんには頑張ってもらいたい」と話していた。
 同町では10月2日に軟式野球、同月3~5日に山岳競技が行われる。炬火名で優秀賞の5人は次の皆さん。
 有本悠真(清川小6年)「梅と炭の香りただようみなべの火」▽森本羽音(同5年)「海、山、梅 自然あふれるみなべの火」▽湯浅心愛(南部小4年)「みなべの夢、希望、願いがつまった火」▽久保響暉(高城中2年)「梅と炭 輝けみなべの絆」▽越本富子(一般)「梅の里光あふれて歓喜の火」