御坊市の北吉田区住民有志でつくる北吉田・蓮保存会(佐竹成公会長)がことし3月に整
備した蓮池で、大賀ハスが大輪を咲かせており、見ごろとなっている。
 大賀ハスを研究した故阪本祐二氏(元日高高校教諭)の出身地が吉田だったことを縁に、
中村裕一県議らの提案もあり、吉田地内の畑地区に整備を計画。地元の阪本幸美さんと岡本
哲弥さんの休耕田を提供してもらって池を作り、3月22日には美浜町三尾の大賀ハス池か
ら6株を分根していた。
 ことしは猛暑で水温が高くなったことや、もともと稲を作っていたため土壌が良かったこ
とが影響し、生育は良好。8日朝には十数輪が咲いていた。佐竹会長は「1年目でこんなに
たくさん咲いてくれて、新しい名所になればうれしい。しばらく見ごろが続きそうなので、
帰省した人にも見に来てほしい」と笑顔。阪本氏の長男で同会顧問の尚生さんは「天候に恵
まれたことと、皆さんのハスを愛する気持ちが伝わったのでしょう。大賀ハスが新天地で大
輪を咲かせてくれていることがうれしい」と話している。