JA紀州(久保秀夫組合長)は9月中旬から由良、日高、美浜の3町内で、高齢者ら日常の買い物に困っている人の自宅前まで行って、Aコープの商品を軽トラックで販売する移動スーパー「とくし丸」事業をスタートさせる。買い物の楽しさを届けるだけでなく見守り活動も展開。今月19日、御坊、由良、日高、美浜、日高川各市町と地域見守り協定を結ぶ。
全国的な地方の人口減少傾向に合わせ、地域の個人経営の生鮮食料品店が姿を消しつつあるなか、日高地方でも高齢者や車を運転できない、いわゆる「買い物弱者」と呼ばれる人らを支援する地域貢献事業。移動スーパーを運営する徳島市の企業からノウハウを得て、9月中旬をめどに開始準備を進めている。当面は由良、日高、美浜の3町で実施。車両を増やし、御坊市や日高川町へもエリアを広げる計画にしている。
日高地方で移動スーパーは2例目だが、1軒1軒を訪ねる形は初めて。ニーズに合わせて巡回ルートを決めていく。冷蔵庫を積む軽トラックに肉や魚の生鮮食品、野菜、果物、惣菜、パン、菓子、日用品といった約300品を載せ、希望者宅を週2回のペースで訪問する。軽トラックのため自宅前までの乗り入れができ、庭先に「ミニAコープ」がオープンするイメージ。「見て、触って、感じて、選んで」という買い物の楽しさを届けるだけでなく、御用聞きや相談相手として役立てる事業を目指している。
協定書の締結式は19日午前9時から御坊市のJA紀州本店で。担当する職員の北岡正敏さん(44)と池田博之さん(38)は「一人でも困っている人の力になりたい」とやる気をみなぎらせている。

