県内を中心にスーパーを展開する株式会社松源(本社・和歌山市)が新たに美浜町と日高町で生鮮食品等の移動スーパーをスタートさせることになり、3日には両町との間で高齢者等の見守り協力、災害時の救助物資調達に関する協定を締結した。同社の移動スーパーは現在、高野、有田川、橋本など4市町で実施しており、日高地方では初となる美浜町と日高町は5日に松源御坊店で出発式を行う。
全国的な地方の人口減少傾向に合わせ、地域の個人経営の生鮮食料品店等が姿を消しつつあるなか、日高地方でも高齢者や車を運転できない人らいわゆる「買い物弱者」と呼ばれる人たちは増加傾向。こうした社会環境の変化を背景に、松源は平成25年11月、高野町で生鮮移動スーパー第1号の営業を開始。現在までにかつらぎ、有田川、橋本の4市町で展開しており、今回は日高地方で初めて、美浜町と日高町での買い物支援サービスをスタートさせる。
生鮮移動スーパーは常温、冷蔵、冷凍の3つの温度管理が可能な2㌧トラックに、野菜、鮮魚、精肉などの生鮮食品をはじめ、牛乳、パン、調味料、菓子、おにぎり、弁当、アイスクリームなど約800種類の商品を積んで販売。5日午前10時から松源御坊店で出発式を行い、同日は美浜町内の1カ所(新浜の秋祭りお旅所)で販売し、その後は美浜と日高を曜日で分けて販売する。
また、同社は移動スーパーのスタートに合わせ、美浜、日高の両町との間で高齢者等の見守り協力、大規模災害時の飲料水や食料品など救助物資の調達に関する協定を締結。3日には日高振興局で調印式が行われ、森下誠史町長、松本秀司町長が協定書に署名、調印した。
森下、松本両町長は「地域の買い物弱者が増加し、地震津波や風水害の災害も危惧されるなか、移動スーパーは住民にとっても行政にとっても非常にありがたいサービス。今後ともいいおつきあいをお願いします」とし、松源の﨑中誠常務取締役管理本部長は「地域のニーズにお応えするため、商品や販売場所については住民の皆さまのお声をいただきながら増やしていきたい」と話していた。

