台湾との交流を深めようとことし2月に発足した御坊日台友好協会(古山隆生代表)は、日高地方の中学生を対象に、日本統治時代の台湾で農業水利事業に大きく貢献した八田與一についての感想文を募集する。優秀作品に選ばれた男女2人ずつの4人を台湾に招待し、現地の中学校を訪問して交流する計画。八田與一の功績を多くの人に知ってもらい、次代を担う中学生に民間交流の一翼を担ってもらう。
 古山さんはネパールと長年交流を深め、ことし4月に発展的に解散したNPOラックの元代表。以前から台湾人の日本に対する交流の熱い思いに応えたいとの思いを持っており、ことし2月に協会を発足。今回の感想文募集と中学生の派遣が活動の第一弾となる。
 八田與一(1886~1942年)は石川県出身で、東京帝国大学工学部土木科を卒業後、台湾総督府内務局土木課の技師として就職。台湾南部の不毛地帯で大正9年に着工し、昭和5年に完成した烏山頭ダムの工事を指揮。約15万㌶の大水田地帯に水路を張り巡らせるなど事業を完遂させた。現地では偉業をたたえて銅像が建立されており、命日の5月8日にはいまでも慰霊祭が行われているなど地元住民に愛されている。
 古山さんは、八田與一の功績を多くの人に知ってもらい、日本人としての誇りを持ってほしいとの思いから、中学生を対象に感想文を募ることにした。インターネットや図書館などで自分で調べ、400字詰め原稿用紙2枚以内にまとめて送付してもらう。学識経験者4人が審査し、優秀な作品だった男女4人を選抜。来年1月か3月に台湾に招待し、古山さんが以前に訪問したことのある台南市立宮田國民中学校を訪問する。活動は毎年継続し、将来的には台湾の中学生にも日高地方を訪問してもらい、交流を広げていきたい考え。古山さんは「八田さんのことを知ってもらうきっかけづくりと、次代を担う中学生が交流の架け橋となって見識を広め、将来は地域活性化のリーダーとなってほしいとの思いもあります。多くの中学生に作品を応募してほしい」と話している。
 応募は8月31日まで。住所、名前、中学校名、学年を明記し、御坊市薗350―15、古山代表まで送付すればよい。