みなべ町山内、千里の浜ではウミガメの産卵がピークを迎えているが、6月末現在の上陸・産卵回数はいずれも昨年の同時期と比べ4割減となっていることが分かった。現地で調査をしている日本ウミガメ協議会の濱田暁聖調査員は「昨年も例年より少なかったが、いまのところことしも少ない状況で推移している」と話している。例年、上陸・産卵のピークは7月中旬ごろまで。
 千里の浜は延長1.3㌔で、本州有数のアカウミガメの産卵地。ことしの初上陸は5月24日ごろだった。以後、上陸は続いているが、日本ウミガメ協議会の6月末現在のまとめによると、上陸67回、産卵が29回。昨年同期の上陸95回、産卵50回に比べると上陸・産卵ともに下回って推移している。一日当たりの上陸回数が最も多かったのは6月17日と25日でいずれも6回、うち産卵は17日が1回、25日が2回だった。昨年のシーズン中の上陸は317回、産卵は139回で例年よりも少なかったが、現状では昨年よりもさらに下回りそうだという。濱田調査員は「多い年と少ない年は交互になる傾向があるようだが、このままでいくと少ない年が2年続くかもしれない」と話している。鹿児島県の屋久島など、全国的にみてもことしは少ない傾向にあるという。産卵は8月下旬ごろまで行われ、以後はふ化が始まる。