みなべ町が実施している国民健康保険の加入者を対象とした特定健診で、平成26年度受診率が過去最高の42.7%(暫定値)の見通しとなることが分かった。検査項目を充実させたり、町商工会の買い物ポイントを受診者にプレゼントしたりする取り組みが功を奏した。町では、7月から始まる本年度特定健診の受診を呼びかけている。
 過去の受診率の推移をみると、平成22年度が36.0%、23年度は38.7%、24年度が42.5%、25年度は42.7%と年々増加。26年度も、暫定値だが、前年度を0.2㌽上回る42.9%となると予想されている。県内でみても同町の受診率は高く、25年度は県内30市町村のうち北山村の48.6%、日高川町の42.9%に次いで3番目となっている。
 受診率が向上している要因として▽平成21年度には血液の検査項目を従来の9項目から31項目に増やして内容の充実を図った▽20年度からは受診料として必要だった600円を無料とした▽24年度から町商工会の買い物ポイント制度「みすきぃ」100ポイントを受診者にプレゼント――などが挙げられている。町担当者は「今後も受診率が向上するように取り組んでいきたい。住民が自分自身の健康をチェックし、病気予防につなげてもらえれば」と話している。
 本年度の健診は、来月8日から役場やふれ愛センターなどで国民健康保険の加入者を対象とした特定健診(ミニドック)が実施される。期間は29日まで。町担当者は「申し込みの予約は締め切ったのですが、いまからでも受け付けできます。この機会にぜひ健康のチェックを」と呼びかけている。詳しくはふれ愛センター℡0739-74-3337。