和歌山県との友好都市提携締結から昨年で30年を迎えた中国の山東省から24日、同省老年大学の関係者が御坊市を訪れ、市社会福祉協議会が運営する市民大学「はまぼう学園」を視察した。
 両県省の友好都市提携30周年記念事業の一環で、中国から山東老年大学の杜英傑校長、蘇宝菊常務副校長、数学研究所の宋正寛所長ら6人が訪問。柏木征夫市長と市社協の中村宏次会長が歓迎の言葉を述べ、松村隆志はまぼう学園長、中村裕一県議も参加し、社協や県文化国際課、市の企画課職員らとともに御坊市の概要、はまぼう学園の歴史や取り組みなどを説明した。
 視察団は手芸と書道のクラブ活動も見学。手芸クラブは12月の学園祭に向けて紀州てまりを制作中で、杜校長らは出来上がった手まりの美しさに感心しながら、指導の榎本恒子さん(80)に「ここで皆さんが作った手まりは販売しているのですか」と質問。榎本さんは「作品は学園祭に出展し、その後は市長室に寄贈させていただいています」などと答えていた。