ゲートボールの3大全国大会の一つ、笹川良一杯第30回全国選抜ゲートボール大会が宮城県で開かれ、和歌山県代表の「美浜煙樹」が18~64歳のミドルクラスで3位入賞。昨年夏の内閣総理大臣杯全日本世代交流大会に続き、2年連続で全国3位に入った。今大会では優勝候補の一角、岐阜羽島(岐阜県)を大接戦の末に破り、強豪美浜煙樹の名を不動のものとした。
 各都道府県の代表48チームが集い、美浜煙樹は美浜町ゲートボール協会会長の松本隆吉さん(68)が監督を務め、選手は主将の中村文哉さん(26)、山本正孝さん(64)、山崎敏夫さん(60)、成岩洋治さん(57)、寒川和洋さん(55)。試合は23日から2日間、屋外の天然芝コートで行われ、初日の4チームずつの予選リーグ戦は新潟、秋田、群馬を相手に全勝でトーナメント進出を決めた。
 1回戦は、人気落語家三遊亭円楽率いる円楽チームから、三遊亭好の助さん(32)がメンバー入りしている話題のチーム、東京代表のBraveに13―11で勝利。2回戦は全国大会上位常連の強豪、岐阜羽島と対戦し、後半、猛烈に追い上げられながらも12―11で辛くも逃げ切った。
 続く準決勝は山梨代表の笛吹和(ふえふきなごみ)との試合は残り10秒まで13―11とリードし、だれもが勝利を確信した瞬間、相手のミラクルショット2連発でまさかの逆転負け。強豪ぞろいのトーナメントは接戦に次ぐ接戦で、負けたと思った試合に勝ち、勝ったと思った試合に敗れ、惜しくも決勝進出は逃した。
 ゲートボールは笹川良一杯全国選抜、内閣総理大臣杯世代交流、文部大臣杯全日本選手権の三つが歴史ある大会。美浜煙樹は昨年の世代交流3位に続く全国大会入賞となり、今秋開催の紀の国わかやま国体(今大会から正式種目)にも女子の日高町とともに出場する。
 メンバーは26日、役場に森下誠史町長、古屋修教育長を訪ね、銅メダルを胸に笑顔で大会結果を報告。松本監督は「最後はまさかの逆転負けで悔しい結果に終わったが、3位入賞とともに、全国屈指の強豪の岐阜羽島に勝てたことがうれしい。この調子で国体は優勝を狙いたい」。森下町長、古屋教育長は「全国から強豪が集まる大会で予選を突破し、トーナメントで勝ち進むのはものすごいプレッシャーだったはず。3位というのは快挙で、チームワークのたまもの。本当におめでとうございます」などと健闘をたたえた。