いまに始まったわけではないが、「あいさつしない」「愛想が悪い」「対応が遅い」など、行政機関に対してちょくちょく住民の不満の声を耳にする。先日聞いた話では、ある役所に助成金を申請する際、かかった費用の領収書の原本を預けた。その後、役所から申請認可の通知が郵送で届けられたが、領収書が返還されないため、役所に連絡したところ「担当者がいま不在なので、伝えておきます。連絡を差し上げるか、領収書を送るかします」と答えたという。
 ところが5日ほど経っても音沙汰なし。再び問い合わせると、今度は担当者が「いま領収書を確認しています。領収書はコピーしていませんか? 家にありませんか?」と質問してきた。その問い合わせした人によると、領収書は原本でないとダメなのでコピーするわけがなく、家にあるはずもないのは、担当者が承知のはず。その後、15分ほどして役所から「領収書あります」と連絡があり、次の日に郵送。「誠に申し訳ありません。今後このようなことがないようにいたします」とお詫びがあった。
 急を要する話でもなさそうだし、助成金がもらえて領収書も戻ったのだからいいのではないか。ただ、この件では役所側に3つの不手際がある。まず、1つ目は通常そうするはずなのに、申請認可通知の郵送に領収書を同封しなかった。2つ目は対応の遅さ。3つ目は相手側に落ち度があるような言い方をした。例えどんな事情があるにせよ、民間の会社でこんな対応をしていては、会社の信用を失う。事の大小はあってもこれが〝お役所仕事〟と批判されるところで、どこの行政機関もいま一度、住民への適切かつスピーディーな対応ができているのか、見直してほしい。    (吉)