大学時代に開設した大手銀行の口座がある。和歌山で働き始めてからは放ったらかしだったが、数年前、預金用の口座として使用を再開した。ところがいま、いつものコンビニから入金すると、手数料が必要と妻に聞かされた。当然、「お金を入れて、自分で操作してなんの手数料やねん」と思ううえに、お金を入れるのにお金がかかるのはもったいない話でその口座への入金は控えるようにした。
 「銀行ってどこも同じ」と先入観を持っていたが、インターネットなどで調べてみると、〝異色〟の銀行も見つかった。岐阜県大垣市に本店を置く地方銀行。ホームページで案内を閲覧すると、おもしろい取り組みがたくさんある。「急いでいる時、雨の日でも快適便利」なドライブスルーATM。文字通り車に乗ったまま、現金の出し入れができる。さらに店舗がない地域をカバーする、銀行機能を搭載した車両に、大地震などの災害時に被災地に行き、衛星通信を利用したATMが使用可能な車両「レスキュー号」の導入。ATM画面がゲームになって、当選すれば1000円もらえるなどのサービスも提供されている。この銀行、10年ほど前から預金残高が右肩上がりで顧客満足度も上位に入るという。
 便利でユニークな取り組みは「銀行業じゃなくてサービス業に」「いかに付き合ってもらえるか、いかに来てもらえるか、いかに楽しんでもらえるか」をコンセプトに始まったようだ。ただ、少しのお金を預けるだけの利用でも、これだけいろんなサービスがあると口座を開設してみたくなる。地方銀行ならではのフットワークを生かした顧客の便利さの追求に感心しながら、手元にある大手銀行の口座をどうしようかと考えている。     (賀)