みなべ町埴田の障害者就労支援施設なかよし作業所で製造しているトマトジュース「こい味」が人気となっている。消費者には「甘くて飲みやすい」と好評で、製造本数は多い月だと1000本を超える。同作業所では「入所者の収入がアップできるように売り上げを伸ばしていきたい」と話している。
 使用しているのはみなべ町や印南町産などのミニトマト、キャロルセブン。以前はケチャップやトマトソースに加工していたが、消費者から「トマトジュースにしては」という声があり、昨年春から本格的に製造・販売を開始した。4年前に南部中学校正門近くに建設した「みんなの食品ひだまり」で製造、裏ごししたミニトマトを加熱して食塩を加えて仕上げている。容量は180㌘で瓶入り。賞味期限は8カ月。「シンプルな味だが、トマトの甘さが生かされ、後味がさっぱりしている」と人気商品に。周辺市町のJA直売所や道の駅などで販売しており、多い月だと1カ月に1200本の売り上げがあったという。作業所ではさらに増産を図りたい考えで、民間団体の助成でキャップを取り付ける機械「半自動キャッパー」も導入した。
 同作業所では「みなべ特産のミニトマトの栄養、おいしさがそのまま詰まっています。冷やして飲むとすごくおいしいです」とPR。商品の問い合わせは「みんなの食品ひだまり」℡0739-72-5820。