新年度がスタートして早くも1カ月が過ぎ、きょうから5月。新入社員、新入生の皆さんは張りつめていた緊張感が少しずつ緩み、雰囲気にも慣れてきたことだろう。また、この1カ月間で心身ともにかなり消耗しているだろうから、疲れが出やすくなる頃でもある。体と心をリフレッシュするゴールデンウイークにしてもらいたいと思う。連休なんてないという方には叱られるが。
 筆者は入社して19年目になった。この仕事に就いた平成9年4月前後の本紙を読み返してみると、3月には日高中津が全国の分校で初めて甲子園出場を果たし、若鮎の見出しが躍っていた。卒業シーズンには少子化で休園する保育園の最後の卒園式の記事があり、ずいぶんと長い間少子化がいわれているのだと痛感。18年経ったが歯止めはかからず、画期的な対策も見当たらず、20年後はさらに子どもが少なくなっているだろうと不安になる。
 自治体の防災計画についての記事では、初めて地震対策マニュアルを盛り込んだことなどが報じられていた。阪神大震災から2年後、地震対策に対する意識も高まっていたころであるが、このころはまさか東日本大震災の大津波が起こるとは想像すらできなかった時代だ。東日本大震災を経験したいま、想定外という言葉はなくなった。
 少子化は、南海地震が起こったときに避難、人命救助、復旧と復興の中心を担う人口もますます減るということ。高齢者になっても若者には今ほど頼れなくなるという意識が必要で、これからは老若男女問わず出来る限り自立が求められる時代になる。個人も自治体も、10年、20年後のビジョンを明確に、いま何をしなければならないか考える時だろう。 (片)