日高川町の道成寺で27日、恒例の鐘供養会式が行われる。参道のレストラン雲水では、この日限定で清姫の化身・大蛇に見立てた「じゃんじゃか大福」が販売される。
 安珍を焼いてしまう恐ろしい大蛇には似ても似つかない、とってもかわいくキュートなイチゴ大福=写真=。白玉粉の生地をベースに真っ赤なまりひめで口から吐く炎を表現している。中に入っているあんは黒あんと、イチゴを混ぜて作ったクリーミーなミルクあんの2種類。1000個限定で価格は1個100円。黒田量也代表は「心配していた天気も良さそうで、ことしもいい会式になりそうです。大福を食べながらジャンジャカ踊りを楽しんでいただければ」と話している。初販売となった昨年は用意していた700個が昼過ぎに完売して大好評だった。
 会式は、張り子の大蛇によるジャンジャカ踊りが最大の呼び物。午後2時ごろに日高川の河川敷を出発し、3時ごろに道成寺に到着。安珍を追って参道から石段を一気に駆け上がり、境内では大蛇と化した清姫が安珍を釣り鐘もろとも焼いてしまう絵巻物語を迫力満点に再現する。