去る11、12の両日、南山スポーツ公園野球場で開催された第32回全日本少年軟式野球大会県予選で、3年ぶり5回目の優勝を飾った日高地方中学生選抜「日高オールスターズ」。決勝まで全3試合、すべて2点差以内と苦しい戦いの連続だったが、粘り強くピンチを凌ぎ、少ないチャンスをしっかりとものにし、頂点に立った。
とくに準決勝の和歌山クラブ(和歌山市支部)戦は、最後まであきらめない、そんなナインの気持ちが抽選勝ちに結びついたように感じる。試合は息詰まる投手戦。両投手とも素晴らしい投球を見せ、取材していてもしびれるような緊迫した展開だった。6回に和歌山クラブに先制を許したオールスターズだが、最終7回2死走者なしから反撃。代打の当たりは三ゴロで万事休すかに見えたものの一塁悪送球となって息を吹き返すと、次打者がものの見事に右越え同点三塁打を放って土俵際で試合を振り出しに戻した。無死満塁から攻撃が始まる特別延長の8、9回は先攻オールスターズが無得点。2イニングのサヨナラ負けのピンチも落ち着いてアウトを重ねたナインの精神力は本当に素晴らしかった。取材中、何度も「もうだめか」と敗戦が頭をよぎったが、選手たちはそうではなかった。少しでも弱気になっていれば抽選勝ちを呼び込めなかったはずだ。
三ゴロで全力疾走を怠っていればミスを誘えなかった。技術的な面だけでなく、ひたむきに野球に取り組む姿勢があったからこその優勝だと思う。次の近畿大会で1勝すれば全国出場、横浜スタジアムでプレーができる。県予選の必死さ、あきらめない、全力プレーの気持ちを忘れず、先輩たちが果たせなかった日本一まで突っ走ってもらいたい。 (賀)

