先日、日高地方民間有志らの「宮子姫の里をつくる会」の地元食材を使った料理の試食会を取材した。宮子姫の里を訪れる観光客らに料理を提供する事業「日高ええもんどっさりマルシェ」の初の試食会で、「日高でしか食べられない料理」がずらりと並んでいた。
料理はイノシシ肉のジビエ料理にトマト鍋、ムギみそのみそ汁、金山寺みそで食べるスティックサラダ、ウスイの豆ご飯、しめじの佃煮天ぷら、ナスやゴーヤの佃煮など。トマトスイーツまであった。「食べてみないと記事も書けないだろう」とのメンバーのご好意で筆者も試食。ジビエ料理のトマトソース煮は何とも言えない味わいで、チャーシューはまったく臭みがなく、これならジビエになじみがない観光客でもおいしく味わえるはずと思った。ほか豆ご飯、ムギみそのみそ汁もいただいたが、これも絶品。メンバーも「うまい」「アイデアにびっくり」「インパクトがある」と絶賛していた。
調理を担当したのは、JA紀州産直部会のメンバーで、イノシシは日高川町産、トマトは「アイコ」という品種を使い、スティックサラダの金山寺みそにはマヨネーズを混ぜたそうだ。どれもこれも地元食材をふんだんに使って趣向を凝らしている。里を訪れる観光客に日高のおいしいものを味わっていただきたい、いい思い出にしていただきたいというおもてなしの心がいっぱいに詰まっている。この日高でしか食べられないおもてなし料理なら、道成寺を建立するなど故郷を大切に思っていた宮子姫もきっと喜んでくれるはず。会では今後も試食会を重ね、観光客に提供する料理を検討していくそうだが、里ではどんな料理が振る舞われるのかいまから楽しみにしている。 (昌)

