印南町が進めている上道改良住宅の建て替え工事はこのほど、平成26年度分の6戸が完成。老朽化に伴う建て替えで、耐震やバリアフリー、水洗トイレなどを完備。建設は合計70戸を計画しており、25年度の6戸と合わせて12戸が完成。本年度も6戸の建設を予定しており、すべての建て替えは32年度の完成を目指す。
 従来の住宅は昭和47年から51年までに建設され老朽化が進んでいるほか、耐震値が基準値以下、階段などの高齢者対策が十分でないことなどが問題となっていた。町ではこれらの解決へ以前から建て替えを検討。毎年数戸から十数戸を建て替えていく計画で進め、平成24年度の切目児童館と上道集会所の解体撤去からスタート。25年度には撤去した場所に6戸を建設。26年度は新居へ移転し空き家となった住宅を中心に取り壊し、新たに6戸建設した。今後も同様の方法で新築、解体撤去を繰り返して進めていき、住宅に関しては32年度、全体では集会所や周辺整備も含めて34年度完成を目指す。
 新たな住宅は外観は黒と白のツートンカラー。1階のみの少人数タイプと2階もあるファミリータイプの2種類。水洗トイレを備え、高齢者対策も施している。
 総事業費は約18億円。26年度分の設計監理は寺前則彦設計室(久岡政弘代表)、施工は㈱千代徳組(久堀徳次代表)、㈲杉本組(杉本渡代表)。