御坊市は、平成27年度も当面、子宮頸がん予防ワクチン接種事業の実施を見送る。
 市では平成22年度から県内で初めて、小学6年生を対象に感染に伴う子宮頸がんを予防しようとワクチン接種事業を導入。23年度からは国の補助制度も創設され、小6から高校1年生まで対象を拡大して実施していた。しかし、全国的に副作用の問題があったため、国が積極的な接種の呼びかけを中止。これを受けて市は26年度から予防接種事業を休止した。ただ、年3回接種するうち、26年度はすでに1回分を接種した人もいる。担当課は「その対応についても国は示していない。国から27年度に再開の情報があれば予算を計上して実施したい」と話している。これまでの予防接種事業に伴う副作用については、市内で1件だけ「疼痛」が続いたことが報告されている。