平成23年7月の台風6号の豪雨で路肩が崩落したみなべ町清川地内、虎ケ峰付近の県道田辺龍神線の災害復旧工事が完成し、13日午後5時から3年8カ月ぶりに全面供用が開始された。崩落箇所から東側に延長120㍍の橋を新設し、新しい道に生まれ変わった。龍神村と田辺市内を結ぶ生活道路で交通量も多く、これまでの片側通行がようやく解消され、地元住民には待望の開通となった。
 場所は虎ケ峰トンネルから田辺方面へ約700㍍。県道はもともと山の尾根を走っていたが、台風6号の影響で崖となっていた西側の路肩部分が崩落。一時全面通行止めとなっていたが、重要な生活道路だったことから応急処置として仮設道を取り付け、同年12月1日から片側通行にしていた。抜本的な改良工事を検討した結果、原状復旧するより崩落箇所の東側の谷に橋を架けた方が安全でコストも安くつくことから、新しい120㍍の橋と元の県道に接続するバイパス道250㍍、合わせて370㍍を新設する工事をスタート。昨年12月には新しい橋が完成し、仮設道から新設道に切り替えて片側通行となっていた。
 新橋の名前は龍神村民から募集し、地名を分かりやすく表現しているとして30点の応募作品の中から「虎ケ峰大橋」に決定していた。残りの工事も完成し、13日から待望の全面供用開始。翌14日にも、朝から多くの車が道路をスムーズに通行していた。