御坊市は、平成27年度の新規事業として「プレミアム商品券事業」と「第3子以降子育て応援プレミアム商品券給付事業」を行う。1セット1万円で1万3000円分(30%増し)の買い物ができる超お得な商品券を発行し、さらに18歳までの第3子以降には1セットを無料進呈。全体の商品券発行総額は1億5600万円で、商店街の振興や消費拡大、子育て支援につながると期待されている。
 プレミアム商品券は、今後取り扱い店舗を募集して今夏に発行。利用期間は半年。発行数は1万2000セット。消費者にとっては1セットを1万円で購入すれば、1万3000円分(500円券×26枚)となる。市では数年前にもプレミアム商品券を発行し、周辺町でも20%増しの商品券などがあるが、担当課では「30%増しは御坊市では初めてで、他の地域もなかなかないのではないか」と話している。さらに今回はその商品券を18歳までの子どもを3人以上養育する世帯で第3子以降に無料進呈。対象者は410人を見込んでいる。市はかねて第3子以降を対象に年間10万円の応援金給付、保育料と給食費の無料化を進めて、子どもを多く持つ世帯に手厚い支援を行っているが、今回さらにうれしい贈り物となりそう。
 今回の2つの事業は、市が国から「地域活性化・地域住民生活等緊急支援交付金」の地域消費喚起・生活支援型事業メニューとして4697万9000円の交付金を受け、それを補助金として受ける市商店街振興組合連合会が商品券を発行。補助金分をプレミアムの3000円に充てる。ただ、予算は発行手数料なども含めると2つの事業合わせて、4980万円で、国の交付金だけでは足りないため、差額分の282万1000円を市が負担する。これらの予算は国の交付金の流れがあるため、市が当初議会(6日開会)に上程する平成26年度補正予算として計上しているが、繰り越して事実上は27年度事業として実施していく。交付金は単年度限りで、いまのところ次年度以降の事業継続は予定していない。