第14回県市町村対抗ジュニア駅伝競走大会は15日、和歌山市の紀三井寺公園陸上競技場をスタート、県庁前をゴールとする10区間21.1㌔に29市町村の代表(北山村が不参加)とオープンの計45チームが参加して争われた。日高地方勢はVゴールこそならなかったものの、御坊市が会心のレースで2年連続13回目の入賞となる5位と健闘。みなべ町の清水梨穂選手(上南部中2年)と由良町の大江智也選手(由良小6年)がいずれも新記録で区間1位となった。
 御坊市は、3区の大沼はるな選手が区間2位の快走を見せ、16位から一気に10位に浮上。中盤は6区の福居夏帆選手の区間3位の力走などで入賞圏内の8位まで順位を押し上げた。終盤に入ると、7区、8区の2選手は安定した走りで入賞圏内をキープし、9区の北野暖選手は区間2位の走りで7位から5位に。アンカーの中川裕斗選手は懸命の走りで5位を守り抜き、1時間11分25秒でフィニッシュした。絶対的なエースがいないなか、チーム一丸となったたすきリレーで後半にかけて順位を上げる思い通りのレースぶり。7位だった昨年より2つ順位を上げ、タイムも2分47秒速い記録で13回目の入賞を果たした。前田昌紀監督は「練習の成果を存分に発揮して、力を出し切ってくれた。みんな最高の走りだった」と選手をたたえ、中学生男子主将の矢野翔麻選手、同女子主将の杉本瑠奈選手は「みんなで力を合わせて走ることができました。入賞を目指していたので5位に入賞できてうれしい」と笑顔で話していた。
 ほか、日高地方勢では、昨年11位で2年ぶりの入賞を狙った日高川町は激戦の1区で原直希選手が区間3位の快走を見せたものの10位。印南町も、過去最高タイムをマークして健闘したが12位だった。 
 レースは和歌山市が4年ぶり5回目の優勝。レース後、県民文化会館であった表彰式では総合上位8チーム、区間賞(上位3選手)のほか、第9回大会以降新記録をマークした12市町、5年連続登録競技者19人の表彰も行われた。新記録賞が授与された印南町は第12回大会のタイムを2分29秒、日高町は第9回大会のタイムを1分30秒更新。地元勢の5年連続登録競技者は美浜町の稲田悠人(松洋中3年)、印南町の古部湧真(稲原中3年)、佐々木美幸(切目中3年)、早田飛来(田辺中3年)の4選手。総合成績上位と、地元勢の順位、区間上位入賞者は次の皆さん。
 【総合】(タイムはすべて1時間台)①和歌山市8分39秒=大会新②田辺市9分15秒=大会新③海南市9分21秒=大会新④岩出市⑤御坊市(家吉新大、杉本瑠奈、大沼はるな、浜中梨央那、矢野翔麻、福居夏帆、由良勇人、岩﨑愛佳、北野暖、中川裕斗)11分25秒⑥橋本市⑦紀の川市⑧有田市⑩日高川町12分50秒⑫印南町13分13秒⑮みなべ町14分21秒⑰日高町14分43秒⑱美浜町15分05秒25由良町19分29秒
 【区間賞】1区3.0㌔③原直希(日高川町)9分06秒▽3区1.6㌔②大沼(御坊市)5分20秒▽4区1.9㌔①清水梨穂(みなべ町)6分16秒=区間新▽6区1.4㌔③福居(御坊市)4分58秒▽7区1.7㌔①大江智也(由良町)5分57秒=区間新▽9区2.0㌔②北野(御坊市)6分31秒