平成23年の台風12号で被災したみなべ町清川地内の国道424号復旧工事で、新ルートに建設していた延長283㍍の小峠トンネルが、10日に貫通した。今後は坑内の照明工事などに取りかかり、すでに完成している新法手見トンネルなどと合わせた施工区間の約1㌔が、9月末の国体までに供用開始となる。
 国道424号は第2次緊急輸送路に指定されている県内を横断する幹線道路だが、3年前の台風12号で清川と高城の境界付近に位置していた法手見トンネル近くで山の斜面が大規模に崩壊、道路も損壊した。県では本線より北側に別のルートを建設している。施工区間は小峠トンネルと新法手見トンネルで大部分を占めるが、昨年7月末に新法手見トンネルが完成。昨年10月16日から、龍神方面から高城方面へ向けて小峠トンネルの掘削を行っていた。今後は2つのトンネルと南部川をまたぐ34㍍の長滝橋(舗装を残して完成)などで町道長滝線と接続する。この区間が供用開始すると、現在使われている仮設道路約200㍍を通らずに通行できるようになる。このほか、長滝橋から清川球場付近までの約1㌔区間も改良工事に取り組んでいる。