大の阪神ファンで知られる経済評論家で大阪学院大教授の国定浩一さんの講演を取材した。国定さんは「〝虎エコノミスト〟大いに語る 2015年の関西経済を展望する」をテーマに、ことしの経済状況を中心に講演。阪神タイガースへの愛情たっぷり、面白おかしいトークも飛び出し、あっという間の1時間半だった。
 講演の終盤、2000年からこの14年間、景気は本当に悪かったと述べたが、「それでも儲かっている、成功している企業はたくさんあると分かった」と、景気低迷の中でも業績を伸ばした企業を紹介。「成功の秘けつ」を分かりやすく解説してくれたのが興味深かった。
 国定さんによると、成功した企業には2つの共通点がある。1つは「IT(情報技術)」。スマホのゲームなどで業績を伸ばすIT企業という意味ではなく、いままでの営業にITを取り入れることだという。コンピューターを使って顧客情報をきっちり整理したり消費者の動向の統計をまとめ、効率的な営業に役立てたり。さらにはインターネットを活用して全国展開、発注から発送までを格段にスピードアップするなどで、一気に盛り返した企業もあったとした。もう1つは「新しいアイデア」。新しいといっても「普通」ではダメ。「アホかといわれるほどのアイデア」が必要だという。トラ柄、タイガースの刺繍入りの自身のスーツの裏地を見せ、「これも初めは赤字だったが、ネット販売も活用して爆発的に売れた」と話していた。
 人口が少なく、社会基盤の整備も遅れている地方では「普通」では衰退するだけ。奇抜なトラ柄の裏地を笑って見ているだけでは生き残れない。     (賀)