日高地域鳥獣害被害対策本部(本部長=日裏勝己印南町長)は29日、印南町公民館で研修会を開き、日高地方では初めてとなる狩猟体験装置「シューティング・シミュレーター」を使った狩猟体験を行った。
 実際の銃のような重みのあるレーザー銃を持ってスクリーンに映し出される的や動物を撃つシミュレーター。参加者たちは散弾銃かライフルを選び、スクリーンの端から端へ走り抜けていくイノシシやクマ目掛けて射撃。急所に当たらなければ倒すことができず、参加者たちはしっかり狙って引き金を引いていた。体験した川崎秀紀さん(42)=御坊市=は「思った以上に重く、急所を狙うのが難しかった」などと話し、狩猟を体感できたようだった。
 研修会ではこのほか兵庫県で狩猟者育成に取り組んでいる同県職員の上田剛平さんの講演を聴き、動物を追い払うための花火「動物駆逐用煙火」の使い方を学ぶ演習もあった。