公益財団法人日本体育協会等主催の近畿ブロックスポーツ少年団剣道交流大会は25日、和歌山ビッグホエールで開かれ、中学生女子個人の部で弘武館の北岡萌さん(日高附属中3年、御坊市)が見事優勝を飾った。近畿2府4県の代表35人が集まり、トーナメントで激突。北岡さんは全5試合、すべてのポイントを得意の面で奪い、相手には1本も許さない素晴らしい戦いぶりを見せた。
 北岡さんは2回戦から登場し、初戦は1―0。3回戦から準決勝までの3試合も1―0で制し、決勝は奈良県代表に2―0で快勝した。
 初戦と準々決勝、準決勝の3試合は延長戦での勝利。とくに大事な初戦は「緊張で体が思うように動かなかった」と苦戦したが、延長7分に及ぶ熱戦を得意の面でけりをつけ、一気に勢いに乗った。
 5試合を振り返って「落ち着いて稽古通りに試合ができました。徐々に調子が上がってきて、決勝の出来が一番よかったです」と笑顔いっぱい。大会前には「目標は優勝」と力強く宣言して臨み、有言実行。年明けの初戦で素晴らしい結果を残し、ことし一年の活躍へはずみをつけた。
 昨年の全国スポーツ少年団剣道交流大会和歌山大会で優勝し、3月27日から埼玉県で開催される全国大会の出場も決まっている。弘武館の山﨑武男館長からは「パワーとスピードが増してくれば、まだまだ上を狙える。全国大会でも優勝、入賞を期待している」とエールが送られ、北岡さんも「本番まであと2カ月。パワー、スピードをもっとつけて、優勝を目指して頑張っていきます」と日本一へ闘志を燃やしていた。
 日高地方勢では同部門で塩屋道場の前田あかりさん(日高附属中2年、印南町)も3位入賞と健闘した。