一般社団法人全国高等専門学校連合会と全国高等専門学校英語教育学会の第8回全国高等専門学校英語プレゼンテーションコンテストが24、25日に東京都の国立オリンピック記念青少年総合センターで行われ、和高専物質工学科5年生の西川ちひろさん(20)=御坊市熊野、河南中出身=がスピーチ部門で見事初優勝した。昨年11月の近畿予選は2位通過だったが、さらに猛練習して喜びの栄冠となった。
 同コンテストは全国高専学生の英語表現力の向上や学校間の親睦と交流を図り、国際感覚豊かな技術者を育成しようと毎年恒例。スピーチ部門には全国8ブロックの上位2人、計16人が出場し、英語の発音やリズム、発表の内容、声の大きさ、アイコンタクトなどの基準を基に審査された。西川さんは「Go Go Rikejo」のタイトルで発表。近畿2位の反省を生かしながら、「リケジョ(理系女子)」が減っている理由を解説し、自分自身がオープンキャンパスで理系女子を増やす取り組みを行っていることなどを紹介。受賞に際して「中学時代から英語が好きで勉強してきましたが、まだ信じられないぐらいです。これも先生方の指導のおかげ。感謝の気持ちを忘れず、これからも頑張ります」と目を輝かせている。26日には市役所を訪問。優勝報告を受けた柏木征夫市長は「本当にすごいこと。御坊市にとって大きな誇り」などとたたえた。
 和高専は、前回の同コンテストに西川さんをメンバーとするグループ部門で出場しており、近畿予選は1位通過だったが、全国舞台での入賞はならなかった。今回、個人での参加で雪辱を果たした格好。また、和高専の学生はロボットコンテストなどで活躍しているが、英語部門での栄誉は初めて。堀江振一郎校長は「和高専創立50周年を迎え、学校にとっても大きなプレゼント。理系であっても論文などには英語を使うし、これからますます英語の必要性が高まっていく。本校では2年前からイギリス人講師も採用して指導している」と話している。