第33回全国高校弓道選抜大会(全日本弓道連盟など主催)が10日から3日間、鹿児島県の鹿児島アリーナで開かれ、紀央館男子が射形や立ち居振る舞いなどが優れた学校に贈られる技能優秀賞を初受賞。個人では玉置智視君(2年)が4位、男子団体でも5位に入るなど活躍が光った。
 大会は全国の予選を勝ち抜いた団体男女各51校、個人男女各98人が出場。個人は予選、準決勝、決勝の3段階で、予選、準決勝は4射中3中以上で通過し、決勝は外した人から抜けていく射詰め。玉置君は予選、準決勝を3中。決勝の射詰めでは5中し、4位に入った。団体は3人1チーム。予選は1人4射の合計12射の的中数でベスト16が通過し、決勝トーナメントでも1人4射の合計12射で競った。紀央館は玉置智視、中尾信次郎、今井雅基、山本敦也の補欠含む4君がメンバー。予選は9中で12位通過。決勝トーナメント初戦は掛川工業(静岡)を9―8、準決勝で宇部工業(山口)と対戦し、延長戦に入る接戦の末敗れたが、同校の同大会では最高の5位になった。
 大会では上位チームの中から、弓道の所作に優れた学校が技能優秀賞を受賞。紀央館は弓道の技術に加え立ち居振る舞いなどにも力を入れており、これまでの大会でも称賛を受けていた。受賞に際しメンバーは「団体でベスト4に入れなかったのは残念ですが、技能優秀賞に選ばれうれしいです。指導してくださっている田中康雄先生のおかげです」と話している。