アマチュアシュートボクシング2014全日本王座決定戦が去る21日、東京台東区立桜橋中学校で開催され、和拳連湯浅支部とチーム日高所属で和歌山病院勤務の入田和樹選手(28)=日高川町入野=が西日本代表として出場。東日本チャンピオンに惜しくも敗れたものの全日本準優勝となった。
 9月の関西大会で優勝し、その後の西日本大会でも1位になった入田選手は西日本チャンピオンとして今回、日本一決定戦に初参戦。ヘビー級(75㌔以上)のマンマッチで、今大会ラストを飾る第18試合に登場。相手はプロ選手を輩出している斬刃拳所属の大木翔選手(静岡県)。1R開始早々、入田選手は得意のワンツーをクリーンヒットさせたが、レスリングで日本一を経験している大木選手の投げ技に思うような戦い方ができず、2Rが終わっても、ジャッジはドロー。1分1Rの延長戦に突入し、互角の勝負も3人のジャッジは1人が入田、1人が大木、最後の1人は20―19で大木に軍配。わずか1ポイント差で判定負けとなった。入田選手は「ここまでこれたのはチーム日高の垣内義秀支部長や湯浅支部の恩師の出口文雄さん、多くの人の声援のおかげです。決定戦では自分の戦いをさせてもらえなかった。これから組技を磨いて来年は優勝したい」とリベンジに燃えていた。垣内支部長は「力の差はなかった。これから足腰を鍛えていきたい」と力を込めていた。