ことしも残すところあと1週間。ことしの世相を漢字一文字で表す「今年の漢字」は「税」だった。噴火や台風などの災害、号泣議員やゴーストライターなど話題が絶えない1年だったが、国民にとっては生活に直接影響する消費税増税が最も響いたようだ。
 ことしの日高地方はどうだったか。例年同様、本紙ホームページの記事ランキングで振り返る。1位は「東京五輪を呼んだ男の妻 和田正子さんが死去」(2013年10月20日付)。昨年の記事だが、ことし10月に1964年の東京五輪誘致を実現させた故和田勇氏の活躍と功績が描かれたドラマ『東京にオリンピックを呼んだ男』が放映されたことをきっかけに、ネット上でも和田氏の検索が増え、アクセス数が増加した。2位は「県立医大ら 梅酢の不妊治療効果を確認」(2014年8月30日付)。晩婚化などから、女性の不妊率が上がる中、梅の効果に注目が集まった。3位は「佐藤君がU-13ナショナルトレセン関西代表に」(2014年2月20日)。以下④下着ドロボーを現行犯逮捕⑤みなべのカツオ大不漁⑥高校総体バレーで開智男子、信愛女子が優勝⑦秋の近畿高校野球 日高中津は大阪桐蔭と⑧JA紀州中央顧客の貯金850万円着服⑨殺人未遂の男を逮捕⑩御坊で男がナイフで女性脅し逃走―だった。
 10位以下をみても例年通り、事件記事がよくランクインしており、下着泥棒や不審者などが並んでいる。そんな中でもいくつかあるサッカー、バレーボール、野球などのスポーツ記事。特に来年はわかやま国体の年。出場選手たちが活躍するとともに開催地の地元も盛り上がり、多くの関連記事がランクインすることを願いたい。  (城)