年末を迎え、みなべ町埴田、鹿島神社(堅田省三宮司)本殿の大しめ縄が21日、新しく掛け替えられた。近くに住んでいる中川敏夫さん(77)らが編み上げて寄贈した。
 平成2年に他界した中川さんの父義太郎さんの代から、約65年間にわたって毎年寄贈している。しめ縄作りは中川さん宅で行われ、もち米のわらを使用して10人がかりで編み上げた。長さ約3㍍、重さ20~30㌔の大しめ縄が完成し、神社に運び込んで脚立などを使って取り付け作業。長さ約3.5㍍の鈴緒も新調した。中川さんはしめ縄を見上げ、「ことしも無事に掛け替えることができた。神社に飾るしめ縄を替える仕事を長年続けられるのは、大変ありがたい」と話していた。