パキスタン北西部ペシャワルの公立学校で先日、学生らが襲撃される事件が起こった。報道によると、イスラム武装勢力「パキスタンのタリバン運動」による軍系学校で、通っていた学生は10歳から18歳。132人の学生を含む148人の尊い命が失われた。無抵抗な子どもたちを次々と襲い、殺害を繰り返した残虐極まりない殺害だ。
この事件をテレビ放送などで知り、13年前の平成13年に大阪府池田市で起こった大阪教育大学付属池田小学校の無差別差殺傷事件を思い出した。男が刃物を持って学校に乱入。児童8人を死亡させ、教師を含む15人が重軽傷を負った。発生当時は各所で学校の危機管理体制について話し合われ、社会に対して大きな衝撃を与えた。
平和といわれる日本でも刃物と銃の違いはあれ、パキスタンと同じような事件が起こっていたことになる。子どもは親にとって2つとない宝。しかし、その命が奪われる。全国的には誘拐、通り魔などの事件が相次いでいる状態だ。
池田小学校の事件をきっかけに児童に防犯ブザーを持たせたりする動きが始まった。不審者が教室に侵入してきたという想定で訓練も行われている。筆者が小学生だった40年ほど前からは想像もつかない光景だ。しかし、実際問題としては、不審者が学校に侵入しようとした時にそれで止めることはできるのか。大切なのは地域住民の監視の目ではないか。「見慣れない顔がうろうろしている」という意識が抑止効果を生む。日高地方では住民間のつながりは深い。それを防犯に生かすことが大切。2児の親としても子どもが犠牲となる事件は見たくない。 (雄)

