柔道の国際大会「グランドスラム東京」は5日から7日まで3日間、東京体育館で開かれ、女子63㌔級に出場した御坊市島出身の龍谷大学4年生、西川真帆選手(22)=紀央館高校卒=は見事3位となり、銅メダルを獲得した。世界各国の強豪を次々と破り、3位決定戦ではロシアの選手を撃破。同階級では4人の日本勢最高位に輝き、リオデジャネイロ五輪出場などさらなる飛躍へ弾みをつけた。
 グランドスラム東京はオリンピック、世界選手権などに次ぐ最高レベルの国際大会で、西川選手にとって目標としていた初の大舞台。女子63㌔級にはフランスや韓国、ロシアなど世界各国から29選手が出場し、トーナメントで争った。
 西川選手は、1回戦でモロッコのゾーク選手を一本で破ると、2回戦ではモンゴルのセデブスレン選手に技ありで優勢勝ち。準々決勝は第3シードの強豪、オーストリアのウンターブルザッハー選手と対戦。技ありで先制すると、終盤に差しかかった2分59秒、見事な一本を決めてシード選手を撃破した。
 イタリアのジベンドゥ選手との準決勝は、両者譲らずの試合展開となり惜しくも優勢負けとなったが、3位決定戦は、ロシアのスラカトワ選手との一進一退の激しい攻防を制し優勢勝ち、銅メダルを獲得した。
 世界の強豪ひしめく国際大会でのメダル獲得に西川選手は「悔しさもありますが、結果を残せてよかったです」と話している。