田辺市龍神村の秋の恒例イベント、翔龍祭・林業まつり(同実行委員会主催)が22日に龍神ドームで開幕。23日まで催されている。テーマは「木とふれあう」。会場内では特産の木工品や新鮮な野菜を即売、歌手の野外コンサート、体験コーナーなどと多彩な催しで龍神の魅力を発信している。
 オープンセレモニーでは真砂佳明実行委員長が「龍神の力を結集したイベント。最後までゆっくり楽しんで、木の良さを知ってもらいたい」とあいさつ。松場英実行委員は自然と共に住んでいる龍神の魅力を方言を交えて紹介し、「農作物がサルやシカに食われることもあるが、自然とつきあいながら素晴らしい生活をしていることを見直さなければならない」と訴えた。このあと、テープカット代わりに「ウッドカット」が行われ、真砂実行委員長ら3人が1本の丸太をのこぎりで切って幕開け。チェンソーアート世界チャンピオンの城所ケイジさん(47)が丸太をチェーンソーで切断しながら木くずをシャワーのように飛ばす「リーダストシャワー」を行い、開幕に花を添えた。
 会場内では特産のシイタケ、木工品の器、来年のえとのヒツジの置物などを販売。ラーメンやピザなどの飲食ブースもずらりと並んだ。歌手のMIUのライブも催され、盛り上がった。大量の木くずの中で遊べる「木屑プール」などの体験コーナーもあり、子どもからお年寄りまで大勢の来場者でにぎわった。23日には、けん玉世界選手権で3連覇した向井智哉さんのパフォーマンスなども行われる。