11月に入ってからの朝夕の冷え込みに冬の訪れを感じさせられる。立冬が過ぎ、暦の上でももう冬である。そう、鍋のおいしい季節となった。鍋に欠かせない野菜は、9月の高騰に比べて落ち着きを取り戻しているとはいえ、昨年よりも高いのは当然だろう。もちろん野菜だけではない、いうまでもないが、消費税が上がっているからだ。
8%に引き上げて以降、案の定消費は冷え、とくに地方では景気回復など微塵も感じない。一部の大手企業は業績が上がっているという景気のいい話も聞こえるが、中小零細企業にはどこの国の話かと思える。以前にも書いたが、給料は上がらず物価は上がる一方、これを悪循環といわず何というのか。そこへきての10%への引き上げ議論。将来の社会保障のためには必要なのかもしれないが、まずはこの悪循環の解消が先だろう。でなければ10%にしても結局負のサイクルは続いていくだけだ。いまを乗り切ることができなければ将来も何もあったものではない。
業績がよくならないのは景気回復ができない国のせいか、企業の努力が足りないのか、おそらくは両方だろう。ただ、労働者はこの厳しい現状の中、精いっぱいの努力をしている。それに引き換え、国会ではうちわだの、政治資金だので相変わらずの足の引っ張り合い。中国漁船のサンゴ密漁や拉致問題など課題が山積する中、「もっとほかにやることあるんじゃないの」という国民の冷ややかな声すら聞こえていないのかもしれない。この国のかじ取りを担う国会議員の皆さんも努力はしてくれているのは分かるが、努力だけでなく結果を出すことにこだわってほしい。 (片)

