御坊保健所や日高看護専門学校、陸上自衛隊など27機関の合同災害医療救護訓練が25日、御坊保健所駐車場や周辺病院などを会場に行われ、関係者ら約400人が参加した。
 紀伊半島を震源とした震度6強の地震で、日高町内数カ所で道路の損壊、山崩れが発生、走行中の車両が事故を起こし、多くの負傷者が出たと想定。最初の訓練はけがの緊急度や重症度によって優先順位を決めるトリアージ。傷病者役の参加者たちは足や手のけが、妊娠中であることなど訴え、消防隊員らが対応。一人一人に素早く症状を尋ね、けがや病気の具合を見て、重傷者らは救急車で搬送。隊員、傷病者役の参加者らは本番さながらに取り組み、万が一の事態に備えて意識を高めていた。
 このあと各病院でのトリアージ、救護所運営、対策本部運営なども行った。