県は20日、印南町高串地内で進めている切目川ダム建設工事で、堤体下部にある仮排水路を閉じ、試験湛水を開始した。
 試験湛水は実際にダムの最大貯水位(一時的に貯められる最大水位)まで水を貯め、水漏れがないかなど堤体や基礎地盤などの安全性を確認する作業。20日は、工事のための排水路となっている横2㍍、縦2・5㍍の仮排水路にゲートを下ろしてふさいだ。ゲートには「祝 湛水」と書かれた幕をつけ、また鉄板が下りた後は周辺の作業員らが万歳三唱で試験開始を祝った。今後、水を貯めていくが、雨量などに影響されるため、満水になる時期は示していないが、供用開始は予定通り来年春を目指している。