地域の社会福祉に献身的に活動し、功績を残した人をたたえる県の白梅賞受賞者が決まり、みなべ町の特別養護老人ホームときわ寮「梅の里」総括主任介護員の伏見和美さん(60)=東神野川=が日高地方で唯一選ばれた。21日午前11時から県庁で表彰式が行われる。
 本年度の受賞者は10人。制定された昭和48年度からでは329人が受賞している。
 伏見さんは平成3年に寮母として採用されて以来、「思いやりの心」をモットーに現在まで23年間にわたって特別養護老人ホームときわ寮梅の里の職員として勤務。入所者に敬愛の念を持って接し、介護や生活全般で良き相談者となり、利用者や職員から大きな信頼を得ている。強い責任感と勤勉な性格から介護福祉士や介護支援専門員の資格を取得するなど常に向上心を持ち、豊かな経験と知識を生かして介護に取り組んでいる。協調性もあり、上司や部下に対しても隔たりのない配慮ある言動で施設運営の中心的な役割を果たしていることも評価された。受賞には「選ばれてことにびっくりしている。とても光栄です」と話している。