平成23年の台風12号やことし8月の台風11号に伴う大雨の影響など、ここ3年間で4度の冠水被害に遭った御坊市藤田町河川敷の藤井多目的グラウンド。ことし8月の被害については市が来年3月末までに復旧させる。年間多くの利用があるグラウンドで、早期復旧が待たれる。
しかし、冠水のたびに復旧費用が必要なことに不満の声もある。確かにここ3年間で復旧費用は1億数千万円。うち今回は4000万円で、国の補助金や交付税算入で実質の市の負担はわずか60万円で済むと言っても、結局は市民、国民の税金。市の負担が少ないからと言って、復旧費をどんどん使っていいという話にはならない。ただ、これに関しては違った考え方もあり、仮に市が復旧費を使わなかったとしても、その分が別の形で市に流れてくるのかと言えばそうではない。ならば国からの金を復旧工事という形で引き込む方が地域は潤う。全国の自治体がともすれば予算の取り合いをしているような中で一理ある。たびたび被害に遭うと、グラウンドの利用者側は不便だが...。
そんな中、冠水の抜本対策で上流の椿山ダム放流方法の見直しを求める声がある。よく言われるのは、ことし8月の冠水は、ダムの治水能力を活用すれば防げたはずだということ。雨が長続きしなかったので、結果論から言えば事前放流でダムを空にして、その後水を貯めてゆっくり放流すれば冠水しなかったと思える。しかし、仮に予想以上に大雨が続いていた場合には対応に遅れが出かねない。そうならないよう3年前の水害を教訓に放流方法を見直した経緯もある。何が最善か分からないが、ダム放流方法の見直しは慎重な検討を望む。 (吉)

