県選挙管理委員会は2日、県庁で11月13日告示、30日投開票の知事選の立候補予定者説明会を開き、すでに立候補の意思を表明している現職仁坂吉伸氏(64)=和歌山市東高松=と新人の「市民オンブズマンわかやま」事務局長畑中正好氏(62)=田辺市天神崎=の2陣営が出席した。
 JR西日本、NHK和歌山放送局、県警本部など選挙の関係機関の担当者が無料乗車券の取り扱いや政見放送、道交法、選挙運動について説明。上山義彦県選管委員長は「有権者が選挙運動を見る目は大変厳しくなっており、明るく公正な選挙を強く望んでいる。インターネットの活用など、ルールを順守した選挙戦をお願いしたい」と呼びかけた。
 3選を目指す仁坂氏、新人の畑中氏はともに無所属で、仁坂氏は自民党と公明党が推薦を決定、畑中氏は共産党の推薦を受ける予定。前回、仁坂氏の対抗馬を推薦した民主党は仁坂氏の推薦に回るとみられ、官製談合事件後の出直し選で仁坂氏が初当選を決めた前々回(平成18年12月)以来、8年ぶりの一騎打ちの公算が大きくなっている。