第3回アマチュアシュートボクシングトーナメントが14日、大阪の龍生塾本部道場で開催され、一般ヘビー級で和拳連日高支部チーム日高所属で和歌山病院勤務の入田和樹さん(27)=日高川町入野=が初出場で初優勝を飾った。
 アマチュアのシュートボクシングは、グローブとヘッドギアを装着し、パンチ、キック、投げで戦う本格格闘技。同大会は、プロ選手を多く輩出するジムや塾から腕自慢が参加。子どもから一般まで、各階級別に戦った。
 一般ヘビー級は入田さんと、龍生塾の選手が参戦。3分1ラウンドで争った。
 普段は日本拳法に打ち込んでいる入田さんは、シュートボクシングは今回が初参戦。いつもと違う独特の雰囲気の中、開始早々から得意のパンチを繰り出して積極的に攻撃。ワンツーの右ストレートが顔面をとらえ主導権を握ると、相手に決定打を与えない防御と得意のコンビネーションが冴え、圧倒。2分30秒でセコンドからタオルが投げ入れられ勝負あり。今大会18試合の中で唯一、判定以外で決着をつけた。
 日高支部長で入田さんを指導している垣内義秀さん(52)は、「コンビネーションや蹴りが洗練され、守備もしっかりできて隙がなかった。これからは持久走などに力を入れてスタミナをつけ、日本一になってほしい」と期待。入田さんは「恐怖心もありましたが、試合が始まれば無我夢中でした。日本一になって、垣内支部長を胴上げしたい」と力を込めている。
 入田さんは小学3年から日本拳法を始め、父の悦二さんや垣内支部長の指導で中学時代に全国大会に出場。二十歳から4年間のブランクがあったが、3年前から復帰し、昨年、ことしと全国大会出場を決めている。