日本、韓国、中国の優れた建築物を展示し、建築家が情報交換を行う「2014日韓中招待建築家30人展」が22日から韓国釜山で行われ、御坊市湯川町財部、和新・設計事務所(一級建築士・日本建築家協会本部元理事・古久保泰男所長)が設計した「熊野古道の家」=日高町原谷=が出展される。同展はことしで6回目を迎えるが、和歌山県内からの出展は初。日本との厳しい関係が続く韓国、中国との友好や和歌山のPRに一役買ってくれそうだ。
同展は韓国建築家協会釜山建築家会が主催の企画展。日韓中の建築家が各国建築界の情報を交換し、親交を深め、新しい建築文化を生み出す機会となっている。今回のテーマは「建築家固有の作家精神と建築哲学」となっており、3カ国がそれぞれ10点ずつパネルで出展。期間は26日までの5日間で、参加者同士の交流会も開く。
和新・設計事務所の熊野古道の家は、日本建築家協会近畿支部和歌山地域会からの推薦を受けて出展が決定。古久保所長は、設計のコンセプトについて「日高町の北東端には古道の西熊野街道が通り、一部に石畳が残り小川が流れ、美しい自然と歴史が語らい往時の名残をとどめている。歴史ある地は、『金魚茶屋』と呼ばれる宿場があり、いにしえ人の癒やしの場であった。自然と歴史が空間を駆け巡る建築をと念(おも)い設計。石畳の路地は訪れる人々を受け入れ、2世帯を分け、テラスへと広がり小川へと導く。せせらぎと鳥のさえずりが心と体を癒やしてくれる。いにしえ人も同じ思いであったかもしれない」と説明。
今回の出展に際しては「日韓中の友好の必要性が言われる中、こういった機会を与えていただき、日本の建築文化を発信できることを光栄に思っています。今後もさらなる交流を願っています」と話している。

