日高、西牟婁、東牟婁の3振興局共同の本年度政策コンペ事業として採択された不思議伝説PR事業「癒しの国の『妖し』の物語~熊野への聖地巡礼」は、10月に行うバスツアー「純愛の化身、清姫ゆかりの美人旅」の参加申し込みが少なく、今月5日までの参加募集期間を17日まで延長した。「20代、30代の独身女性」という参加条件を撤廃、新たに美容と健康を意識した料理も登場。盛りだくさんな1泊2日で、すべての女性の「女子力」アップを目指す。
 ツアーは「純愛の化身清姫ゆかりの美人旅~古(いにしえ)の地で心も癒すご褒美旅をしよう~」というタイトルで、10月11・12日に実施。当初は参加者を20・30代の独身女性に限定(定員30人)していたが、今月5日の締め切りまでに3組6人しか応募がなかったため、年齢制限をなくし、女性ならだれでも参加できるようにした。
 11日は午前11時20分にJR田辺駅をバスで出発。中辺路町の清姫渕、一願寺などを巡り、夜はじゃらん満足度ランキング秘湯部門1位の龍神温泉に入り、宿泊先ではコラーゲンたっぷりのスッポン鍋や龍神産の野菜、果物を使ったヘルシーな「美人会席」を楽しみ、新宮出身の芥川賞作家、故中上健次の長女で作家の中上紀(のり)さんとの清姫に関するガールズトークもある。
 12日は由良町の白崎海洋公園を散策し、日高川町の道成寺で小野俊成住職による絵とき説法、和歌山市出身の日舞尾上流の尾上菊透(きくゆき)さんによる和の作法講座などが行われる。
 料金(4食つき)は宿泊が3人以上1室で1万円、2人1室で1万1000円。申し込み、問い合わせは中紀バス観光社℡0738-24-1110。
 ツアー実行委員会は「美人会席は『現代の名工』といわれる東京の人気レストラン、東京會舘のシェフに監修をお願いしました。おいしい料理とお肌つるつるの美人の湯、和の作法で女子力をアップさせましょう」と呼びかけている。