日高地方の秋祭りのトップ(10月1日宵宮、2日本祭り)を飾る山口、印南両八幡神社祭礼「印南祭」へ向け、氏子各組でならし(練習)が始まり、印南や名田地区では心地よい太鼓や笛の音が鳴り響いている。
 早い地区では8月下旬から始まり、9月からは全地区スタート。光川地区では1日夜、コミュニティーセンターに太鼓、へらまわし、獅子舞を演じる幼稚園年中さんから高校生まで集まり、指導役の青年団員に教えてもらいながら初日から熱の入った練習に取り組んでいた。祭り好きの印南っ子は「太鼓や笛の音を聞くとうずうずします」と本番が待ち遠しい様子で話している。
 印南祭は、山口八幡と印南八幡の2つの神社で別々に行われる祭礼の総称。山口八幡は浜、地方、津井、西山口、楠井、上野、野島が氏子で、屋台やのぼりの激しい競り合い、伝統の雑賀踊りなどが見どころ。印南八幡は本郷、宇杉、東山口、光川が氏子で全国的にも珍しい川渡りや東山口の重箱獅子などが有名。印南のまちは宵宮と本祭りの2日間、祭り一色となる。